2019年10月31日

安定行動と「安定する行動」

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こんにちは。gaspardです。



今回は構築記事ではないです。最近少し気になっていたことについて言及するだけの記事になります。適当に流し読みして頂ければ。




以下常体





0.前提



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気になっていたことというのが「運負けツイートをする奴ほど立ち回りがなっていないことが多い、立ち回りで万難を排したうえでそれでも運負けしたというケースは然程多くない」というよくあるあれ。

ただ、こういった言説が増える中にも運負けツイートは量産されているのも事実で、多分その理由は「立ち回りで万難を排する」というのが正確に理解されていないためなのではないかと推測している。僕自身立ち回りに隙が無いとはお世辞にも言えないが、とはいえ自分が受け回しを好んで使う関係上相手の立ち回りに対応する形で動くことが多いため、「このお相手は強い動きをしてくるな」「このお相手は甘えた行動が多いな」という分析をする機会は他より多い。その経験から一つ、「安定行動」周りの話をしてみようという訳である。





1.「安定する行動」≠安定行動ということ




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結論からタイトルにしてしまって恐縮だが、まず「安定する行動」という(自分で定義した)安定行動とは別の行動について説明する。


これは「釣り出し等一見リスクを伴う行動に見えて、相手がどのように動こうとも自分にとって不利には働かない動きのこと」であると定義する。安定行動が「相手が普通に”有利対面では通る技を撃ち、不利対面では交換する”というセオリーに則った行動をする前提での、勝ち筋が最も太くなる(或いは勝ちの確率が最も大きくなる)行動」であると考えるならこれは明確に異なる。


具体例としては、



自分側:HP満タンのキノガッサ@気合の襷(控え:まだ場に出ていないリザードン@Y石、ニトロチャージ+ソーラービーム持ち)

相手側:HP8割ほどのカプ・レヒレ(控え:まだ場に出ていないメタグロス)

ミストフィールドが残り3ターン、相手側Z技使用済み




というシチュエーションを考える時、この対面での自分の安定行動は当然ながら種マシンガンを撃つこと、相手の安定行動はメタグロスに交換することである。ただ、キノガッサというポケモンに対するメジャーな回答としてミストフィールド+接地鋼というものは世の中に存在するため、ここの交換は普通に読めるところ。


この場面で「安定する行動」という話が出てくる。相手視点はこちらの裏のリザードンが見えていないことや、カプ・レヒレが交換する読みキノガッサ側の剣の舞みたいな行動を咎めるべくS振りならムーンフォースで捨ててくるかもしれない(例えばリザードンでなくミミッキュが裏にいると読むならメタグロスの体力を削るとミミッキュに全抜きされてしまうため、カプ・レヒレ側のムーンフォース突っ張りという行動は間違いではない)。ただメタグロス交換、カプ・レヒレ捨てでムーンフォース突っ張りという両者の行動にそこそこ安定する択が存在する。それが”リザードン交代”である。


・相手がメタグロスに交換した場合


リザードンメタグロス対面。メタグロス側に岩技があればわからないが、そうでなければ相手視点対面負け→※最後カプ・レヒレvsキノガッサで絶対に勝てないためカプ・レヒレに交換するしかない→ニトロチャージからソーラービームでカプ・レヒレを落としてメタグロスにも特殊炎技を通して勝ち。


・相手がムーンフォースで居座った場合


リザードンカプ・レヒレ対面。リザードンが少し削れるがメタグロスへの遂行においては問題ない範囲。上からソーラービームで落とし(相手視点役割対象なので引く意味がない)、メタグロスまで貫いて勝ち。



というように2つのルートとも勝ち筋が太い(それこそアイヘ怯み+何かとかが無ければ勝ち)。


逆にここで種マシンガンを撃った場合(自分が安定行動を取ったケース)、相手がメタグロスに引いてきたシチュエーションを考えてみると、リザードンは交換際の被弾+対面の攻撃でメタグロスに勝てないためキノガッサ居座りしかない。襷を盾に適当に削ってリザードン死に出し。そしてここから、普通に考えればリザードンがメタグロスに対面で負けることはないため自分としては有利と感じるかもしれないが、相手から見れば既にメタグロスには役割が無いため居座りという択しか存在しない。すると思念の頭突きorアイアンヘッドの3割怯みの負け筋を許容することになってしまう。


この2つの場合の違いは上記※の部分であり、リザードンメタグロス対面が出来た際にこちらのキノガッサが生存していることがあまりにも大きい。これにより運要素を可能な限り排除できるのである。



このように、「安定する行動」は言うなれば勝ちを取るための安定行動、攻める側の安定行動とも捉えられる。そもそもの安定行動が受け身な姿勢なのとは対照的である。





2.「安定する行動」に言及した理由




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では何故このように立ち回りを定義したかというと、この画像(↑)のポケモンもそうであるように、最近の環境が流動的でトップメタのポケモンの構成が多様化しており、「安定行動」が出来る場面がかなり限られてきているからである。それこそメタグロスに関して言えば、以前はHBポリゴン2で安定して見られるポケモンであったはずが、意地っ張りアームハンマー持ち個体が登場して全く受からなくなった、というような話。要は被弾機会を減らさないと”自慢のポケモン”に滅ぼされる可能性が大いにあるということ。


ただこのような環境でもレート上位勢はそこそこ安定した勝率を出せているのも事実で、それは「運がいいから」で片づけられる話ではない。被弾機会を減らすべく高速ポケモンで固めても、不利対面を取った際の引き先が存在せず押し切られるとか、不意のスカーフ持ちに全員上から殴られるとかそんなこともあるため「クッション枠」という名の被弾を許容するポケモンは半ば必須レベルで入ってくるから、そのようなサイクル可能な構築同士で戦った場合に勝敗を分けるのは、読みと型の強さ(これもかなり重要。自分のみが把握可能な安定行動及び「安定する行動」の選択肢が見えるため相手の目論見を外せる。マイナー気味なポケモンを使用する理由及びメジャーなポケモンで耐久調整を施す意味がここにある)と、そして「可能な限り運要素を排除する工夫」だと考えている。


付け加えて言うなら、これは「受け側がヤンキーをして勝ちに行け」という話でもない。前述のシチュエーションは形だけ見れば釣り出しだが失敗したケースのリカバリーが効いており、そういう両睨み出来る状況なら積極的に攻めないと寧ろ相手に勝ちの目を与えてしまうから気をつけようね、という論である。





3.最後に




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まあ結局のところ何がいいたいかというと、「立ち回りを工夫しようね(≒視野を広く持とうね)」「負けた場合もその理由をしっかり振り返ろうね、運負けした場合は特に運要素を排除出来なかったか考えてみようね」という話。


でもそれと共に「運負けツイート自体は温かく見守ってあげようね」とも思います。「お腹すいた」「彼女に振られた」みたいなのと”自分の感情、状態の表明”という意味では全く変わらない訳で…。一応SNSは誰でもどのように使っても(モラルを守りさえすれば)自由なので、どうしても気になるならミュートで良いと思うんだけどなあ。



話が脱線してしまいましたね…。7世代もそろそろ終わり、8世代が始まるわけですが、環境が固まるまではまた混沌とした環境になることが予想されます。当然ながらびっくりポケモンもたくさん出てくるかもしれません。でもそういう場合も、ポケモンはあくまで数値と論理のゲームなのですから、理詰めで丁寧なプレイを心掛けて、クレバーに勝っていきましょう!




ということで今回はこの辺で。長文乱文失礼しました。





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2019年10月26日

18タイプパートナーズ交流戦;メタ、考察まとめ②



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こんばんは。gaspardです。前回(http://www.gsp841125.com/article/470291384.html)の続きです。前回を参照の上どうぞ。





以下常体





★2戦目 vsWingさん




パートナーズ相性は微有利。


理由としては前回のアッサーノさん戦同様明らかに通っているポケモンが居るからで、それがムラっけオニゴーリとポリゴンZ


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そして前回はバシャーモとテッカグヤという若干通すのに一工夫要るポケモンだったため寧ろ外すことで相手のメタを腐らせることを意識したが、今回刺さっている枠が勝ち筋としてかなり強い部類だったので素直に通すことを考えた(何なら相手視点からはこちらには他にパワーのある駒も揃っていて対策を切ることは出来ず、純粋にメタが噛み合わないこともあるし)。相手の選出予想としては、後述する自由枠候補が二匹+ラティアス、ムウマ、霊獣ボルトロス、ゲッコウガまで確定(バシャカグヤへの対策と後ろ2枠は単純な通りの良さから)で残りは自由枠に合わせてチェンジか。


まずポリゴンZはZテクスチャー後ゴーストタイプになるということで確定。相手のポリゴンZもテクスチャーする場合はタイプ変更が入ることから霊の一貫が取れていて、耐久が高めで誤魔化し技を持つムウマ/ラティアスの上から一致弱点を突ける。悪枠も耐久の低いゲッコウガで通しやすそう。そしてサブウェポンとして、相手の草毒枠が電気テクスチャーポリゴンZ警戒でメガフシギバナに変わってくるケースが面倒だったのでサイコキネシスを採用。ラストにクチートの不意択を誤魔化せる再生という形でエースを決めた。


またオニゴーリについてはムウマの呪い、滅び等警戒で挑発を持たせることで本格的に止まらなくなる。こちらは自由枠メガヘラクロスに弱い枠ではあるが、これであれば寧ろポリゴンZの通りが凄まじくなるはずなのでそれは問題ないと考え、フェローチェが蝶の舞をしてこのポケモンを対策してくるケースを踏まえて1ウェポンは氷の息吹を採用。


そしてこの2枚を通すにあたって、当然ながら頑丈持ちドンファンや襷持ちが阻害する要因に挙がってくるためステルスロック要員が必要で、これはガブリアスで確定。HDに寄せてヤチェを持たせることでゲッコウガ対面も遂行が安定し、起点作成と全抜き準備を整えられる。また地味にムウマ対面でトリックルーム読み吠えるをすることで裏のエースを確認出来る点も優秀。



この3匹で単純に戦術としては完結しているのだが、純粋にオニゴーリを阻害する虫格闘枠を強く牽制したかったため、こちらも通りの良いメガカイロスを採用。またこちらに出てくるゲッコウガがスカーフ型である可能性は万に一つもない(→手裏剣+何かで打ち分けられた方がバシャーモ等の対策として適切)ため、ムウマ等の持ち物を無力化してさらに勝ち筋を通しやすく出来そうという意味も込めてトリックを持ったスカーフカプ・レヒレも補完で採用。


そしてこれでも面倒そうな軸が存在しなかったが、昼ルガルガンを砂エースとして採用されたケース(バシャカグヤを見て出てくるとは考えにくいが…)を考え、フェローチェを準速で採用した場合に通りが良くなる枠兼天候エース対策、序に起点作成も可能なポケモンとして自由枠に臆病メガフーディンを採用して構築を完成させた。



以下が使用したポケモンになる。




カイロス@石 陽気H4A252S252

恩返し 電光石火 地震 剣の舞

ガブリアス@ヤチェ 意地H60A60B4D132S252

地震 岩石封じ ステルスロック 吠える

オニゴーリ@残飯 臆病H172B4C36D108S188

氷の息吹 挑発 守る 身代わり

ポリゴンZ@ノーマルZ 臆病H68C212S228

シャドーボール サイコキネシス 自己再生 テクスチャー

カプ・レヒレ@スカーフ 臆病H4C252S252

波乗り ムーンフォース 凍える風 トリック

フーディン@石(自由枠) 臆病H132C252S124

サイコキネシス エナジーボール シャドーボール 電磁波




わかりやすく高速エース+ステルスロック、補完と潰し枠という構成。特筆することは無いが、強いて言えばポリゴンZが相手の霊獣ボルトロスの調整先意識で最速85族+2までSを伸ばしていること、万が一のS補正フェローチェにも対応可能な最速スカーフレヒレを採用していることくらいは気を付けたい(本質情報として)。




実際の試合では相手のPTが




ムウマ/ラティアス/シザリガー(自由枠)/霊獣ボルトロス/ウインディ/ポリゴンZ




自由枠にシザリガー、予想以上にバシャーモを重く見られていたよう。しかもムウマとの同時選出でトリックルームエースになれるという枠か。

と考えるならガブリアスの吠える、オニゴーリの挑発は絶対に刺さるため、単純な通りの良さからもこの2匹を確定し、残りはラティアスに対して薄い選出であることを踏まえ、レヒレ、フーディンと迷ったが先に展開して一致で裏までぶち抜けるポリゴンZを選択した。初手はゲッコウガ不在ということとムウマ初手が読めたこと、不利対面ならボルトロス、ウインディ共にガブをクッションに出来る、ラティアスは適当に突っ張りつつ万が一Z技等で早期に落とされたケースもポリゴンZで起点にする(流石にオニゴーリ出オチはないため積み合戦になればターン経過ごとにこちらが有利になる)ことを意識してオニゴーリにした。



試合展開としては、オニゴーリムウマ対面での能力変化がゴミカス過ぎて非常に悩ましかったが無理矢理ボルトロスを起点にしてポリゴンZで抜いて勝ち。ラスト1匹がポリゴンZだったためこちらはZテクスチャー等諸々考慮(悪巧みなら選出不可、それ以外ならZテクスチャー後に一致シャドーボールを通す)して再生で様子見すると相手もゴーストタイプに変化(!?)。こちらはSに補正を掛けていたが最速ではないため負けを覚悟したが、上から攻撃を通せた(実際は準速だったそう)。



一番考察としては強かったと自負している。オニゴーリがしっかり通っていればそもそも勝てていたし、構築のパワーとしても悪くなかった。





★3戦目 vsリプトンさん




パートナーズ相性はトントンか若干こちら不利。


理由としてはこちらの通せるエースが明確に存在しない(強いて言えばバシャーモのバトンからの瞑想レヒレ?)が相手視点こちらの型が結構読みやすくなっていることで、少なくともクレセリアの霊技(メタグロスの身代わり破壊意識)、ポリゴンZの被選出が無いこと、ゲンガーの気合玉含めた3-4ウェポンまで考慮出来るのは大きそう。


逆にこちらから予想される型予想としては


・ミロカロスはミラーコート持ち。氷Z等もありそう

・ミミッキュはAB呪い

・メタグロスは出てくるなら身代わり爪とぎ

・カイロスが出てくるならサブウェポンはインファイト

・バシャーモは特殊ベース草Zか物理ベース悪Zor炎Z。メガでの逃げバトンはレヒレの霧からスカーフガブリアスorテッカグヤで通らない


といったところか。一応ミミッキュがABと仮定するならという話になるが、補完としてなら「サイコシフト持ちHBベース瞑想シャドボクレセリア@火炎玉」が通りそうという話はあるが、チルタリスが並びにいるとそうも断定はできないため難しいところ。


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上記のポケモンは身代わり毒グロス等のメタポケモンも許さず、ミミッキュの積みも抑制出来るためここを思考の始点として構築することにした。


ここをストッパー兼エースとするに際して明確に重いのがデンジュモク、バンギラスで、これらに強いのがジャローダとガブリアス。ただ役割破壊等まで考えるとジャローダ@突撃チョッキが一番安定しそうだったのでこれを採用した(臆病にするとメタグロス抜きと+3デンジュモクのめざ氷確定耐えを両立出来る)。

またここまででクレセリアが相手のバシャーモに何も出来ないため、そこに安定しそうかつミミッキュに対面から勝てる枠としてASベースのフェアリーZマリルリを自由枠で採用し、同時にこのポケモンが相手のメガフシギバナ以外にそこそこ通っているように見えたのでトリルサポート兼1:1交換の鬼としてトリル道連れメガゲンガーを採用した。


これで明確に厳しいのが相手のカイロスなので、テッカグヤも必要になるが、デンジュモク死に出しで止まる型にするのは流石に問題だと感じたため、ゲンガーとのシナジー考慮で持ち物としてソクノの実を持たせてHCベース、ブースト後の文字+マリルリのアクアジェットで縛れるようにと考えた。


ラストとして、流石に対面でデンジュモクに負ける駒が多すぎると感じたため、併せて甘えたミミッキュを飛ばせる地面Z持ちのHAB調整ガブリアスを採用して構築を完成させた。



ということで、完成した構築が以下の通り。




ゲンガー@石 臆病H28C228S252

シャドーボール サイコキネシス 道連れ トリックルーム

マリルリ@妖Z(自由枠) 意地H28A252S228

じゃれつく 地鳴らし アクアジェット 滅びの歌

クレセリア@火炎玉 図太いH236B108S164

シャドーボール 瞑想 月の光 サイコシフト

テッカグヤ@ソクノ 生意気H244C236D28

エアスラッシュ 大文字 ヘビーボンバー ギガドレイン

ガブリアス@地面Z 意地H76A76B100D4S252

地震 岩石封じ 身代わり 剣の舞

ジャローダ@突撃チョッキ 臆病H180D92S236

リーフストーム ギガドレイン 目覚めるパワー地面 ミラーコート




基本的にはクレセリアで状態異常を撒きつつジャローダガブリアスで抜いていくか、ゲンガーマリルリ辺りで対面1:1を取って詰めるかの2通り。ゲンガーは対面バシャーモにかなり強い道連れトリル+サイキネ型で、マリルリがS-1準速ミミッキュ抜き。ジャローダのめざ地は通りの良さから採用したが、基本リーフストームの方が強いのでこちらを撃っていきたい。ガブリアスのHBラインは特化ミミッキュのじゃれつく+影撃ち確定耐えで、対面ミミッキュZを撃たれなければ有利対面になる(多分こちらの並びからしてガブリアス対面というよりクレセリア対面でZを切りたいはずなのでこの動きは高確率で通る)。



これに対して当日のお相手のPTが、




ミロカロス/イーブイ(自由枠)/バンギラス/チルタリス/メタグロス/ミミッキュ




まさかの自由枠イーブイ。1戦目ドーブル、2戦目シザリガーに続いて謎の自由枠で本当に意味が分からなかった(三試合でシザリガーが一番マシってこれ如何に)。

とはいえバトン展開なら自由枠マリルリの4枠目の技、滅びの歌で対応可能なので、これはいい方向で噛み合ったか。

そしてこの際の起点作成は高確率でミミッキュで、マリルリに対しては鬼火を撃ってくると予想されるので、そこにクレセリアを投げれば当初の予定通りの展開に持ち込めるのではと判断。マリルリ+クレセリアの選出を確定した。

残る枠について、これだと単純に黒い霧持ちのミロカロスが重そうと見た。イーブイのバトン先がバンギラスであればそこも見なければならないため、両者に対面有利なジャローダを3匹目にチョイスした。




そして実際の対戦だが、相手の3匹目を読み違えて負け。ミロカロス+ミミッキュまでは何とかカバー出来たが、ここまでジャローダが重すぎるからラストはメガチルタリスかメガメタグロスかと思ったらバンギラスが出てきて、クレセリアをラストに残していたので処理が追い付かず(ジャローダがCSなら3縦で負けてましたbyリプトンさん とのことでガクッと来た…)。

実際のところ相手のメガ枠はチルタリスとバンギラスのみでメタグロスこそがイーブイバトンの起点要員だったとのこと、そこも含めて全く読めなかったため、こちらに良い噛み合い方をしたように見えて実際は逆だった模様。作戦は結構しっかり練れていたと思うので、当日の立ち回りで勝ちを拾えなくて頑張ってくれたポケモン達に申し訳ないって感じですね。




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ということで如何でしたでしょうか。


私の思い付きで大会を開いたらいつの間にか参加者が24人という大所帯になっていて、結構てんやわんやしながらの運営&対戦消化でしたが、参加者の皆さんが結構楽しんでやってくれていたようで、加えて多くが対戦をキャスにして流したり感想をブログにまとめたりして盛り上がってくれたので個人的には大満足です。欲を言えば7世代メタゲームは全勝で終わりたかったな…()



これを読んだ参加者で無い方も、メタゲームをやってみたいと思ったら是非私が次回企画する大会には参加してみて下さいね!(いつやるかなんて全然約束できないけれど…)





長文乱文失礼しました。それではまた。








Special Thanks:臆病カプ・レヒレを貸して下さったどなさん






posted by gaspard at 22:49| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2019年10月12日

18タイプパートナーズ交流戦;メタ、考察まとめ①


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こんにちは。gaspardです。



今回は私が共催したパートナーズ制のメタゲームの大会の振り返り記事になります。自分の思考を残すという意味で書いている面もあるため、普段の記事程は丁寧に書くつもりはありませんが、それでもよければご覧下さい。



※大会の概要はこちらを参照→http://www.gsp841125.com/article/469962927.html





以下常体





★パートナーズ選定について




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採用順に解説する。



・ポリゴンZ



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このルールで明確に強いのが無単枠。ここにパワーを求めるか(ガルーラetc.)或いは安定感を求めるか(ポリゴン2etc.)というのが人によって分かれるところだが、個人的にはそのどちらでもない”器用さ”をチョイス。というのも、メタゲームにおいて「型を読ませない」ことは相手に見えない勝ち筋を押し付けられることに繋がり、またメタのために単体性能を下げたポケモンを多く採用している可能性が大きいことを考えると、「思惑を外す=勝ち」となりやすい。その意味でタイプすら変更可能、技範囲が凄まじくそれでいてスカーフ型、眼鏡型もかなり有効に機能するこのポケモンは特にメタゲーム向きだと考えた次第。パートナーズにいてもZテクスチャー後のタイプ及び調整まで読まれることは考えにくいため、実質1.5匹自由枠を使えるという認識だった。


・バシャーモ、ガブリアス



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メタゲーム最強メガと最強非メガ。両者に共通するのがZとの相性が良いアタッカーであるにも関わらずサポートも高水準でこなせるという点で、ポリゴンZの項と被るが安易な型読みを許さない器用さとパワーを持つ。霊獣ランドロスは吠えるを覚えずメタゲーム特有の変な積み展開に対応できないので、メタゲームにおける地面枠と言えば真っ先にこちらが挙がるべきだと考えている。


・クレセリア、テッカグヤ



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無単同様自由枠が強い超単からクレセリアの起用を決定。これによりメタグロスの採用が不可能になったので鋼枠はバシャーモと相性が良く、そしてメタゲームにおいては理不尽な強さがある強特性「ビーストブースト」を任意の能力にかけることが出来るテッカグヤを起用。両者に共通するのが地面の一貫を切れる耐久ポケモンであること、それでいてアタッカーの適性が無いわけではないため後手に回りにくいということ。


・ライコウ、オニゴーリ、ジャローダ



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電単もデンジュモク、ライボルトを呼べるかなりジョーカーとして機能しやすそうな枠なのでそこから起用することを考えたが、パートナーズ見せ合いでの強さという観点からチョイスするならライボルト、ライコウ、サンダースの三択(ライボルトはS135と威嚇が優秀、見せ合い時点でゲコミミを牽制出来る/ライコウは両壁と瞑想+Z双方の強さがある/サンダースは非メガでゲッコウガを抜けている貴重な枠、欠伸身代わりバトン等メタゲーム適性も十分)であると認識。このうちバシャーモのバトン展開を相手に強く認識させられるようにということでライコウを選択し、同様にバトン展開を強く意識させつつ単体性能も抜群な草枠としてジャローダも起用。そして双方と相性の良いオニゴーリを起用した。

全体としてバトンに寄った並びのように見せかけることで黒い霧、呪い等の単体性能を落とす技を多く採用させ、パワー勝ちが出来るようにという考えがある。


・バンギラス


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ここで残りのタイプを考えた際、明らかに岩と悪が浮きそうだったこともあり、他に採用したいポケモンもなかったのでバンギラスを起用。砂による襷潰し、メガシンカ後の数値は無難に強い。


・カプ・レヒレ、ゲンガー、カイロス



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最後に妖枠でミミッキュとカプ・レヒレでかなり悩んだが、メタゲーム適性がより高い方ということでカプ・レヒレをチョイス。ミミッキュは相手の流し手段が呪い及び皮+レッドカードといういずれも一度のみのものになってしまうが故に二度目の展開手段を用意された瞬間に瓦解しやすいが、カプ・レヒレは流し/起点回避手段として連打可能な黒い霧、S下降により他のポケモンとの連携も取りやすい凍える風というより汎用性の高い技を覚え腐りにくい。

このチョイスにより残りタイプが霊、毒、虫になったため、ペンドラーorスピアー+霊単かゲンガー+虫単という二択に。このうちペンドラーの方はバシャーモと毒菱以外で役割が多く被る点と霊単タイプよりゲンガーの方が強そうに見えた点を踏まえゲンガー+虫単の中でもメガシンカによりパワーと一貫性を生み出せるカイロスを起用することにした。




こんな形。自由枠の幅を可能な限り広く取りつつ、ジョーカー枠を多く作って相手の安易な読み行動を許さない、総じて「つかみどころのない」パートナーズとして仕上げたつもり。完成度はかなり高いと自負していた(当社比)。






★1戦目 vsアッサーノさん





パートナーズ相性は有利だと感じた。


理由としてはこちらのバシャーモ、テッカグヤがかなり通っているから。逆に言えばそこ、特にバシャーモに厚い構築にしてくることが想定されたため、

・ゲッコウガの水手裏剣持ち(以下のマンムーに襷が渡っている都合上Zか、本線命の珠?或いはマンムーがポリゴンZ受けのためにチョッキでこちらが襷激流のケースも)

・マンムーの襷

・ガルーラ、カプ・コケコ等での身代わり搭載

・自由枠クレセリア等の物理受け

は普通に考えられた。ここまでの予想が複数的中することが想定されたため、これらに対応できる戦術は、と考えたところ、「ステルスロック+身代わり貫通or身代わりを貼られる前の高火力で上から制圧」がよさそうだという結論に。それが可能なポケモンはポリゴンZ@拘りスカーフアタッカーメガゲンガーだったため、この2枚を通す形で構築を考えることにした。


それに際して、問題点として2つが考えられた。

①コケコルチャブルを無理矢理通そうとした場合(頑張れば通せないこともないため)、スカーフポリゴンZが上から叩かれて負けてしまう。

②PT内のステルスロック要員であるガブリアス、バンギラスが被選出濃厚なマンムーに不利で行動回数が保障されない。


このうち②が特に大きいと感じたため、これらを解消できる自由枠としてエアームド@ゴツゴツメットを採用し、サイクル内でステルスロックを撒いて全抜きを狙うと共に高速回復持ちとしてルチャブルを複数回止める役割を担わせることにした。


そしてこれ以外のポケモンについてはここまでで少し手薄になっている対ガルーラ、カミツルギ及び自由枠のペンドラーバトン、ポリゴン2(特にポリゴン2に関しては無いとは思うが詰んでしまうのは嫌なので)等を意識して以下のような並びに仕上げた。



ゲンガー@石 臆病H28C228S252

シャドーボール ヘドロ爆弾 エナジーボール 道連れ

ポリゴンZ@スカーフ 臆病H36C252S220

騒ぐ 破壊光線 悪の波動 トリック

エアームド@ゴツゴツメット(自由枠) 腕白H252B252S4

ブレイブバード 羽休め ステルスロック 吹き飛ばし

カプ・レヒレ@リンド 控え目H252B116C140

波乗り ムーンフォース 目覚めるパワー炎 黒い霧

ガブリアス@地面Z 意地っ張りH76A76B100D4S252

地震 岩石封じ 毒々 ステルスロック

クレセリア@ゴーストZ 図太いH236B76C12D4S180

シャドーボール 瞑想 身代わり 月の光



単純にステルスロック要員(クッション)*2、エース枠*3、補完のレヒレという構成。



立ち回りとして想定しているのが、エース枠初手投げ(恐らくコケコに安定するポリゴンZ)から荒らし→クッションに引く→ラストで詰めるという流れ。その際に相手のメガ枠がガルーラならクッションはガブ、スピアーならエアームドという形で考えた。



自由枠の受け崩し兼2枚目のクッション枠としてクレセリアを採用し、ポリゴン2以外の受け要員を崩しの起点にしようと考えた。ポリゴン2に関してはガブリアスで毒を入れれば詰みまで持っていけるし、いずれにせよ問題はなさそうか。




実際の試合では、相手のPTが



ニャオニクス♂/ドーブル(自由枠)/カプ・コケコ/ルチャブル/スピアー/Aガラガラ




自由枠がまさかのドーブル、正直予想の斜め上。ただ幸いにもニャオニクス+ドーブル+1の猫の手胞子戦術は、カプ・レヒレのみならずポリゴンZの騒ぐで止められるのが良好で、何にせよ初手ポリゴンZは確定かなといったところ。加えてエアームドをスピアーからの引き先+ステルスロック要員として選出確定として+1だが、ゲンガー以外の3匹で最後まで悩んだ。結局最後はムドーコケコ対面での役割破壊を受けなさそうな引き先兼予期せぬZシャドボでAガラガラを逃さず狩れそうなクレセリアをチョイスした。



試合展開としては、ニャオニクスがトリックルームを使ってくるという予想外なこともあったもののクレセリアで上手くターン消費してポリゴンZを通せて勝ち。ただかなりAガラガラに薄い選出になってしまっており、相手の選出がニャオニクス/Aガラガラ/スピアーということで、恐らくガブリアスをAガラガラに受け出せればその瞬間に勝ちが確定していそうだったために反省点の多い試合でもあったとは思っている。





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ということで如何でしたでしょうか。試合は3回行われたため、次記事で残りの2試合について触れる予定です。今思い返しても1戦目の選出酷かったなあ…



では、また別記事でお会いしましょう。それでは。






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