2020年05月20日

剣盾没ポケモン集①―キョダイマックスラプラスを嵌め殺したい!!―

laprasdynamax.jpg


こんにちは。gaspardです。


今回は構築記事ではなく、タイトルの通り没ポケモン供養集です。

ただまあまあ強そうなポケモンたちなので、拡張パック後の環境の動き次第では全然活躍できないことはなさそうな気はしていて、皆さんの考察の一助になればと思いました。

でははじめていきます。



以下常体



僕はよく「受けサイクル」という構築タイプを使用するが、この構築にとって最も嫌なポケモン、それが7世代ではデンジュモク(次いでメガゲンガー)であり、8世代ではキョダイマックスラプラスである。対受けサイクルでは、ラプラスはダイマックスしない状態で絶対零度を連打しているだけでも普通に強く、それを回避するためにこちらがダイマックス権を切っても、持ち物「突撃チョッキ」やキョダイセンリツで普通に切り返されて押し負けるので明確に重い。それを例えばユキノオーやモスノウ等の氷タイプで受けに回っても、そもそも氷タイプというのが受け向けのタイプではないことと選出としてのパワーが落ちてしまうことからあまりやりたくないのと、一部地割れや角ドリルを採用しラプラスミラーに強くしている個体が存在するがそれに序にカモられてしまうため構築として弱い…と考えていた。


そこで、どうせラプラスが選出されるとわかっているのならそいつを嵌め殺して気持ちよくなりたい!!と考えて色々なポケモンを考察した。

条件としては、

①ラプラス対面で通常であればやや不利、最悪でも五分程度の対面であること(ラプラスに引かれないこと)
②絶対零度等の一撃技に怯えなくていいこと(≒身代わりの採用が自然とできること)
③ラプラス対面で何かしらの積み技を使用しそのまま裏までぶち抜けること(嵌めた意味があること)


の3つ。トップメタだけあってかなり上記を満たす個体は限られたが、下記3つを考察したので順に載せる。



☆No.1 サニーゴ@進化の輝石

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①については文句なし、誰がどう見ても不利対面。②については身代わりを採用すれば試行回数は1程度で済む(素のSが遅いためどうしても1度は撃たれてしまう)。③について、サニーゴは瞑想を覚えるので、瞑想+特殊攻撃技で抜きエースとして機能させられるのではと考えた。



持ち物:進化の輝石(確定。後述の通り滅茶苦茶固くなる)

性格:穏やか

技構成:シャドーボールor熱湯/瞑想/身代わり/力を吸い取る

調整:167(252)-*-135(115)-86(4)-144(84+)-57(52)
→HB 陽気珠ドリュウズの地震を確定3
 HD D+0状態で、特化珠ラプラスのフリーズドライを身代わりが最高乱数切り耐え
 S 無振りドヒドイデ+2



Sを少し上げることで受けへの遂行も(ドヒドイデに黒い霧がなく、ヌオー等が裏にいないなら)一応可能だが、明確な役割対象としてはラプラス以外には上記のドリュウズ及びカビゴン辺り。


ラプラス対面で身代わりを置ければ次の攻撃は身代わりがほぼ確実に耐えるため瞑想出来て、力を吸い取るのおかげで物理ポケモンへの役割放棄もそこまでしていないことがポイント。机上論ではかなり強そうだと思っていた。


没理由:技の一貫性

ラプラスのメジャーな特性である貯水によって熱湯は無効化されるため1ウェポンはシャドーボールにしたかったが、その場合さらにメジャーなポケモンであるカビゴンにダメージを与えられない。かといってそれ以外の攻撃技は追加効果含めかなり弱く、遂行が遅すぎるため汎用性を保てなかったことから採用を見送った。もし実戦投入するならカビゴンを呼ばない形のPTにしてシャドーボールを採用する等の工夫が必要だが、そもそも欠伸カビゴンで地割れをして受けを破壊してやろうみたいな人が一定数いることから選出誘導もまあまあ難しく、諸々考慮すると思い通りの展開になる試合が少なそうかなと。

でも明らかにスペックは高いので、環境が変われば輝けそうな雰囲気はすごくありますよね。






☆No.2 ニンフィア@カゴのみor食べ残し


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↑かわいい。

古き良き瞑想ねむカゴニンフに身代わりを持たせれば裏までぶち抜けるのではと思い考察。上記項目については①は微妙で、チョッキなら役割対象と思ってくれそう。②についてはコンセプト上確定、③はまあ瞑想とスキンハイボがあれば十分であろう。


持ち物:カゴのみor食べ残し(身代わりと相性の良いのは残飯だが、ニンフィアの高速回復技が願い事と眠るしかないので、瞑想/身代わり/攻撃技まで確定と考えるとラグのある願い事か素眠りか…と考えた際はカゴの方が優先されそう)

性格:穏やか

技構成:ハイパーボイス/身代わり/瞑想/眠る

調整:201(244)-*-97(92)-131(4)-178(92+)-90(76)
→HD 残飯のケースでは回復込みサザンのダイアーク(130)+ダイスチル(130)耐え
   カゴでは上記は実現しないが、D+1で特化アシレーヌのムーンフォースを身代わりが確定耐え
 S 無振りアーマーガア+3
 B 余り



Sを上げることで低速帯のポケモンの上から身代わりを置いてアドを取る。ラプラスはこれより早い場合はほぼ準速以上のためそこは上を取ることは諦める。

ニンフィアというポケモン自体が鬼火ドラパルト等の搦め手に強く、ダイマックス時のダイフェアリー(状態異常無効のMFを貼れる)と併せてかなりエース適性を持つので、ねむカゴで全快してからダイマックスを切る動きが普通に強力。

性格について、結構メジャーなのが図太いで採用し両受けする動きだが、そもそもHBに振ったところで一致鋼技を耐えてマジカルフレイムで切り返す等の動きができるかというと必ずしもそんなことはないため、上記のように特殊に役割対象をしっかりと定めて交換際にハイボで負担をかけるor身代わり瞑想で詰めていくというスタンスの方が汎用性は保てそう。



没理由:初手ダイマックス構築とナットレイが増えたため

身代わりの有無にかかわらず結構ニンフィア自体が環境に刺さっており、使用感自体は悪くなかったためS4辺りでは普通に使っていたのだが、初手からダイマックスする構築のエースに軒並み弱く(物理ドラパルト、ホルードその他)、またこのポケモンでは勝てず鉄壁の起点にされるナットレイがかなり増えてきたこともあり刺さっているのに出せない試合が続出した。ナットレイ等はマジカルフレイムをちらつかせて引かせることも出来るが技を4つ見せてしまうと当然居座られるし、そもそもオッカ持ちだとブラフが機能しないパターンもあるためリスキーと考えて解雇。

拡張パックが来ると強い妖枠(コケコ、レヒレ、テテフ)やヒードラン、テッカグヤが登場することになるので一層厳しい環境になるかもしれないが、それでもスペックはまずまず高いとは思う。






☆No.3 ラプラス


laprasdynamax.jpg


ミラーで勝つ、それだけ。

ただ、それだけでは裏まで含めてエースにはなりえない(というよりラプラス軸の構築の組み方としては非ダイマエースを用意するのが定石)ため、ダイマが解けた後か、或いはダイマ中に相手を多く持っていく型を考えた際、「物理型」というのが候補になってきた(ラプラス以外で数的優位を取って受け回すために採用しているので、ラプラス自身が活躍してくれないと困る)。


実はラプラスは竜の舞を覚えるので、ミラー対面で竜の舞を積めてしまえばそもそも全抜きが可能なのでは?ということ。物理にする理由として大きいのが対ギルガルドの有利不利をある程度覆せるということで、受け出しに竜の舞を合わせたケースでダイマックスを切りドリルライナーか地割れを媒体としてダイアースを撃つことで裏までぶち抜ける。しかも先にダイマックス権を切ってもキョダイセンリツで疑似的にダイマターンを延長させられるため竜の舞→ダイマックス先切りの動きは普通に噛み合っている


問題としてはキョダイセンリツの媒体となる物理氷技が本当に貧弱なことで、なんと雪雪崩と氷の礫しか覚えない。マジか。

氷柱針を技マシンにしたなら流石に覚えてくれ…


一応雪雪崩は優先度が下がったうえで攻撃する前にダメージを受けていれば威力が120になるので、キョダイセンリツで耐久を上げた後、技を耐えてA+1で切り返すという動きでまあ実用可能性はあるかなということで、実戦投入してみることにした。



持ち物:ソクノのみ(電気半減)or弱点保険or火力up系(→ソクノにすることでパッチラゴン入りに出しやすくなる[竜の舞をしてもスカーフを持たれていると抜かれて電撃嘴で落とされてしまうがそれをケアできる]。後者二つは普通によくあるやつ)

性格:意地っ張り(陽気だと火力不足なのと、準速でもS+1で最速100族を抜けるため)

技構成:雪雪崩/竜の舞/(ドリルライナー・地割れ、アイアンヘッド、滝登り・アクアブレイク、ボディプレスの4タイプの中から2つを選択)→僕はドリルライナーor地割れ+滝登りで使用

調整:205-150(252+)-100-*-116(4)-112(252)
→A +1帯ダイアース(130)がH252振りギルガルドを高乱数1(→火力upがない場合は確定耐えされる。この程度の火力のためAには性格補正必須)
 S +1でちょうど最速100族抜き
 端数D(特殊の弱点技を被弾する場合が多いため)



火力が足りない分を帯以上の火力upで補うか、行動保障を取るかがかなり微妙なところだが、受けサイクルにパッチラゴンが出てきやすいのでそこを返り討ちにできるソクノが結構有用で、出した試合はまずまず活躍していた。

単純にこの数値とオーロラベールを貼りながらの攻撃を上から押し付けられるのは強く、ラプラスが倒されたのちも勝利に貢献していた印象はある。


没理由:眼鏡等の特殊ドラパルトの増加(というよりすり抜けドラパルト全般に弱い)


受けを崩せる枠としてまずまず有名な眼鏡ドラパルトをさらに重くしてしまう一因となってしまった。また竜の舞を積めるかどうかが結構シビアで、交換際、というタイミングを見極めないと過負荷で全抜きする前に倒れるという事態が頻発した。


かなり扱いが難しいポケモンだが、ラプラスミラーではかなり強かったのでリバイバルの可能性は一応ある。





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上記全てを試した結果、僕の結論が

「ダイマターンをアーマーガアの羽休めとか交換で枯らして後発ダイマで押し切ろう」

という滅茶苦茶普通のものに落ち着いてしまいました()



そしてまた、零度一発被弾に頭を悩まされる日々が続くのであった。


cresellia-lunedemiel.png


早くこいつでラプラスを嵌め殺させてくれ…




おしまい。


長文乱文失礼しました。












次の構築記事ではカプ・ブルル君が出てくるのかどうか…?


posted by gaspard at 12:40| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする